Windows95 / 98 の IPv6 化


必要なもの

IPv6 対応にするには、日立製作所で出している特別なモジュールが必要です。 こちら からユーザ登録をして入手してください。動作環境として下記の制限がありますので、自分の環境と見比べてから使うようにします。

動作に必要な条件
日立で確認している動作環境
PC PC/AT互換機
CPU:Pentium(R)以上 (推奨)
メモリ:   32MB以上 (推奨)
ハードディスク: 1MB以上の空きスペース
OS Windows(R)95/98
※1
WindowsNT(R)4.0
Windows(R)95: バージョン4.00.95 B
Windows(R)98
WindowsNT(R):バージョン4.0
NIC NE2000互換 D-Link社DE660T/J
ELECOM社LD-NE20/T
Ether Link III 3Com社3C509B, 3C589C, 3C589D, 3CCE589ET

※1:Windows(R) 95の場合,日立製のPC以外では動作しないということです。(実際に、手持ちの東芝のPCでは動作しませんでした。)

とありますが、リンクが張られていないものは入手できません。(ファイルのコピーを保管しているサイトでたまに入手できる場合もありますが、それらを使うメリットはありませんので、上記の0012052000-09-07を使うようにするのがよいでしょう。

Toolnet6 の インストール

入手したファイルを解凍します。ダウンロードしたディレクトリに移り、(下記の場合 D:\TMP )ダウンロードしたファイルを実行します。

D:\TMP> 95jpn.exe

解凍先のディレクトリを聞いてくるので、特に指定が無ければそのまま「OK」を押します。エラーも無く以下のファイルができればファイルの展開完了です。

netipv6.inf セットアップファイル
elink3v6.sys Toolnet6
v6natman.exe NATマネージャ
v6natman.hlp NATマネージャユーティリティ
licenseJ.txt ライセンス
inst-95j.txt マニュアル

ドライバを組み込みます。まずは、オリジナルのドライバがちゃんと組み込まれていて、ネットワークカードが正常動作していることを確認します。以下の例では、3Com の PCMCIA カード 3C589D を使っています。

  1. コントロールパネルを開き、システム=>デバイスマネージャ=>ネットワークアダプタを選択、インストールされているドライバの一覧を表示させ、EtherLinkVのドライバを選択=>プロパティ表示=>ドライバのプロパティダイアログが表示される。
  2. ドライバの更新を選択=>デバイスドライバの更新ウイザードで、特定の場所にあるすべてのドライバ一覧=>インストールスルドライバを選択=>デバイスの選択=>ディスク使用と進む。
  3. ディスクからインストールが表示されたら、先ほどの解凍したファイルのディレクトリを指定し、「OK」をクリック。
  4. デバイスの選択でドライバが検出され、「3Com EtherLink III PCMCIA (3C589D) IPv6」と表示されているのを確認したら「OK」をクリック。
  5. あとは、画面に表示されるメッセージに従ってインストールすれば完了。ただし、再起動はしない。
次に、IPv6 を使えるようにパラメータを先に設定します。
  1. コントロールパネルを開き、ネットワーク=>ネットワークの設定を表示し、TCP/IP のところに「3Com EtherLink III PCMCIA (3C589D) IPv6」があることを確認、それを選択しプロパティをクリックする。
  2. ダイアログ表示=>詳細設定を選択肢、Toolnet6詳細パラメータ設定画面を表示する。
  3. 以下のパラメータを、適宜入力する。
    1. IPv6 アドレス
      設定する IPv6 アドレスを半角16進数で入力する。サイトローカルであれば fec0 で始まる値を、グローバルであればその値を入力する。
      (例)fec0:0:0:8000:0260:08FF:FEB2:9cF7 <= これはサイトローカルアドレス。::10 は本当は EUI64 アドレスにするといいと思います。たとえば、00-60-08-B2-9c-F7 の MAC アドレスを持つLANカードをつけている場合は、0260:08FF:FEB2:9cF7 という EUI64 アドレスになるので、設定する IPv6 アドレスは、fec0:0:0:8000:0260:08FF:FEB2:9cF7 となります。
    2. IPv6プレフィックス長
      IPv6プレフィックス長を、半角10進数で入力します。
      (例)64
    3. IPv6デフォルトゲートウエイ
      IPv6 の時の、デフォルトゲートウエイアドレスを半角16進数で入力します。
      (例)fec0:0:0:8000::1
    4. IPv4アドレス
      Toolnet6のIPv4アドレスを入力します。
      (例)192.168.1.10
      ※自分の使っているIPv4アドレスと同じアドレスにします。
    5. IPv4サブネットマスク
      IPv4のサブネットマスクを半角10進数で入力します。
      (例)255.255.255.0
    6. プールアドレス
      IPv4 <=>IPv6 の変換に使うIPv4アドレスの開始値を入力します。
      (例)192.168.1.11
    7. プールアドレス数
      6.で使用するアドレスの数を入力します。
      (例)10個確保したい場合は、10 と入力。
  4. ネットワークダイアログに戻ったあと、TCP/IPの設定をToolnet6の設定とあわせます。
    1. 「TCP/IP -> 3Com EtherLink III PCMCIA (3C589D) IPv6」を選択し、プロパティをクリック。
    2. IPアドレスを選択し、IPアドレスとサブネットマスクを、Toolnet6 の設定の 4.5.と同じ値を入力します。
    3. ゲートウエイをクリック、デフォルトゲートウエイがある場合には入力します。通常は、自分のつながっているLANにあるルータになります。
    4. DNS設定を入力します。IPv6ホストに対し名前でアクセスする場合に、AAAAレコードを扱える DNS を指定する必要があります。無い場合には、名前によるアクセスができません。
  5. すべての設定終了後、マシンを再起動

※NATマネージャーを使う場合には、以下の設定も必要

  1. NATマネージャ(v6natman.exe)を起動する。先ほどドライバを解凍したディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行。
    C:\TMP> v6natman.exe
    画面のメニューバーから「新しいアドレス(N)」を選択し、以下のように入力します。
    V6 IPアドレス V4 IPアドレス 説明
    接続する相手ホストのIPv6アドレスを入力 左記アドレスに対応させるV4アドレスを入力。但し指定できるのは、自分が所属しているサブネット内のアドレスのみ。 必要に応じ説明を入力
    ※ IPv6ホストに対して、ホスト名でアクセスする場合は、NATテーブルの設定は不要。(NATマネージャは使わない。)
    ※ 詳細は、ヘルプを見て設定してください。

ネットワーク利用

DNSが使える場合、上記設定が完了しマシンを再起動すれば IPv6 ノードへのアクセスができるようになります。DNS が使えない場合は、NATテーブルに指定した IPv4 アドレスを使うことで、IPv6 ノードへのアクセスができるようになります。(どちらにしても、IPv6 アドレス直接ではアクセスできません。)

その他

登場時は Win9x 系も IPv6 対応できるというメリットがあったと思いますが、現在ではあえて使うメリットは無いと思います。理由として、

  1. インストールが大変
    ドライバの入れ替えなど手間がかかる。また、ドライバの入れ替えに失敗すると、最悪Windows自体がおかしくなることもある。
  2. 結構設定が大変
    Plug & Play には対応していないので、IPアドレス設定などで結構 IPv6 の知識を必要とする。
  3. 動くかどうかわからない
    自分の持っているハードウエアで動作するかどうかは、実際に設定をしてみないとわからない。
  4. 利用するメリットが見えない
    すでに Microsoft 自身が Win9x 系の OS の開発を止めている中、この Toolnet6 を使用して IPv6 環境に Win9x 系 OS を加えるメリットが見えない。特に限定されたハードウエア環境での利用なので、それらのハードウエア自身も入手不可能な現在、利用するために費やす手間も大きい。

などです。今から IPv6 やるのであれば、ちょっとお金を出して WindowsXP を購入するのがベストでしょう。

※実際私も今は使用していません。上のインストール方法は、以前やったメモを見ながら書いています。


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